年を取るって本当に大変です
自分が以前に老人施設で仕事をしていた時の事を時々思い出します。
寝たきりで自分の思うように体を動かすことも、何も出来ない方。
人は心臓が強かったりすると、ずっと生きていられることもあるようです。
食事も排泄も全部人にやってもらい、会話をする事もありません。
一生懸命その人の顔を見て声をかけますが、自分の言った事が通じているかどうかもわかりません。
家族が来ても家族の事がわかるわけでなく、そこにいて息をしている方。
人の嗜好はどこかに残っていて快感と感じる事が出来たら意識しなくてもちょっと笑顔になる事ってあるかもしれないと思った事があります。
逆もまたしかりで、不快に感じる事にはそのような表情やちょっとしたしぐさや、抵抗にも見えない抵抗に隠されているような気がします。
そんな方に人生のどこで出会う機会がありますか?これはかけがえのない機会であるとよく思ったものです。
どの人も唯一無二という事なのかもしれません。本当は自分がその方に癒してもらっているのかも。
どんな若者もいずれは老人になっていきます。
「お年寄りを大切に」ではなく、「どの人も大切に」でなければ、偏った見方になるだろうと思っています。
それにしても年を取る事は誰にでもやってくる本当に大変なミッションです。