「昔はよかった」っていう時。
昔むかしある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
大きな桃は誰も見つける事なく、おじいさんとおばあさんはいつもの生活を二人仲良く続け、
先におじいさんが病気になり、亡くなりました。
おじいさんを看病したおばあさんは、おじいさんが亡くなると気持ちの糸が切れてしまい、
あっという間に同じ病気を臥せって亡くなりました。
おばあさんの事は遠縁の親戚が看取りました。
おしまい。
自分ではむかしは良かったと思う事は一度もありません。よいのはいつも今か、
少し先の未来と思いながらやってきたからです。
今に見ていろよーの「今」がなかなか来ないまま年だけ重ねています。
一息ついた時に、「昔」を思う事ってありますか?
いいことも、わるいことも、自分の人生の一部として受け止める事が出来たら、
新しいことにほんのちょっと勇気を出して挑戦してみると、次には自分の想像できない未来が
やってくるかもしれません。
後ろ向きな気持ちになる事と昔が同じにならないといいなと思うのです。